陸前高田と大船渡の皆さんがお帰りになりました。
「また天国から地獄です」とおっしゃっていらして、避難所生活のつらさが直に伝わってきました。
私達も泣けそうでした。
(T_T)
皆さんに湯河原温泉からささやかなお土産を差し上げました。
オレンジ、みかんジャム、スリッパなど、湯河原の皆さんが好意で出してくれた物もありました。
今回のことを聞きつけて協力してくださった町内の方々もいたということは、本当に素晴らしいことだと思います。
お土産を入れたバッグも『オレンジマラソン』で参加者に配られる物でしたが、毎年３月下旬に開催されるこのイベントも中止になり、日の目を見ることもなかったでしょう。
観光会館から出発するバスを町長、観光関係者でお見送りして、１日も早い復興を願わずにはいられませんでした。
東日本大震災で被災された陸前高田市と大船渡市の方々を湯河原温泉にご招待しました。
片道６００ｋｍのバスでの長旅でしたが、皆さんお元気そうでした。
１４軒の旅館に分宿して、久しぶりに水入らずにお過ごしいただけたことと思います。
わずか２泊３日だけでは、皆さんの支援になるのだろうか…と思いましたが、町内の美容師さんやマッサージ師さんが協力を申し出てくれたので、感激しました。
更に当面の避難生活に必要な物を買い揃えた方もいらして、わずかですが被災者の方のお役に立てたようです。
「がんばろう日本 復興に向けて 湯河原温泉から日本を元気に！」と題して、落語、芸妓の舞踊やフラダンスのチャリティーイベントもお楽しみいただきました。
急に決まったお話だったのですが、いつもと同じおもてなしで、参加された皆さんの笑顔を見て、こちらが嬉しくなりました。
東日本大震災以来、キャンセル続出で、湯河原温泉も淋しい毎日です。
震災時は梅の宴がもうすぐ終わる頃で、３月中は寒かったのですが、ここ数日すっかり春らしくなり、千歳川沿いの桜並木も見頃を迎えました。
昨年、湯河原小学校の生徒達が種まきした菜の花も川岸に鮮やかな黄色を映しています。
お花見しながら遊歩道をお散歩されている方もちらほら…。
ああ！！
こんなに綺麗なのに大勢のお客様に見ていただけないなんて、もったいない！！
先月は、お客様ゼロという日が続きましたが、「この機会にやりましょう！」とばかりに、従業員みんなが館内の大掃除をしてくれました。
１日も早くお客様をお迎えしたいという従業員の気持ちが伝わってきて、嬉しかったです。
４月に入ってからは、少しずつお問い合わせやご予約をいただけるようになり、大変ありがたく思っています。
皆様が湯河原温泉にお戻りいただけますように、心よりお待ち申し上げます。